瓦の産地
今回使用する瓦は、いわゆる淡路瓦と呼ばれている種類の一つです。
瓦は古くから全国各地で生産されていましたが、現在では愛知県西三河地方の三州瓦、島根県岩見地方の石州瓦、そして兵庫県淡路島の淡路瓦が三大産地となっており、国内全体の9割を占めています。
その淡路瓦の中から施主様が選んだのが写真の瓦です。
二つの山形の谷の部分が雨水の流れをスムーズにして、水平方向の流入は二段の水返しにより防ぎます。
台風時の強い風や阪神淡路大震災クラスの大地震にも耐えうる防災・耐震機能を持った瓦です。
今回施主様が選ばれた瓦の色とデザインは、ご自分の出身大学である関西学院大学のキャンパスのイメージです。
青春時代の思い出がいっぱい詰まったキャンパスには特別の思い入れがあるようです。瓦のサンプルを持参したときに、迷わずこの瓦に決定されました。
大屋根の葺き替えに必要な瓦を引き上げてルーフィングの上に載せています。