アルミサッシの弱点
住宅用の建材としてアルミサッシと一対となった二重窓(ペアガラス)が、欧米に10年遅れて普及してきました。
アルミは金属の中でも軽い上に加工がしやすい、空気に触れると表面を保護する膜が出来て丈夫になるなどの特徴があります。
これまで居住環境より経済合理性が優先された日本の住宅ではアルミサッシが主流となってきました。
ところが、アルミはエアコンの熱交換器にも利用されているように、極めて熱を通しやすい性質を持っています。
そのため、せっかくのペアガラスの断熱効果も、サッシの枠部分から熱が逃げてしまい、断熱性能が低下するという大きな弱点があります。
このことが日本で二重窓が普及しなかった理由でもあります。
本当のところは、ガラスを二重にしても外枠がアルミでは充分な断熱性能が発揮されないということですね。
でも、エコや省エネ意識の高まりから木製サッシの進化が始まっています。
木製サッシの良さは従来から知られてしましたが、何より高価格がネックとなっていました。時代の要請もあり、今後木製サッシの低価格化と普及が期待されています。