竣工 洗面・脱衣室
化粧台や洗濯機はホワイトを基調とした洗面・脱衣室の室内に合わせて色を統一しました。
ミラーキャビネットの三面鏡を開けるとそれぞれが収納スペースとなっていますから、ドライヤーなどの大きなものまで入れることができます。
洗面ボウルは材料技術の進歩によって、汚れが付きにくく、掃除が簡単な材質となっています。
化粧台の手前には勝手口を設けてアルミ製の引き戸を入れていますが、窓を上げ下げして風通しをよくする採風タイプにしています。
化粧台と洗濯機は浴室入口に並べて置いていますが、水栓は洗濯の際にお湯が使えるようにと混合水栓となっています。
奥さまによると、冬場の寒い時期に洗濯するとき、普通の冷たい水とお湯の入った水では洗濯物の汚れの落ち具合に大きな差が出るとのことです。
明るくて清潔感のあふれる室内で、お化粧も洗濯もますます快適になりそうです。
竣工 ユニットバス
以前使っていたお風呂は1216サイズ(0.75坪)でしたが、新しいお風呂は1616タイプ(1坪)で一回り大きくなりました。
自宅での入浴が何よりも大好きな施主様。仕事から戻ると真っ先に浴室に向かうとのことでした。
工事期間中は銭湯に行くことをお勧めしてもあまり乗り気ではないようでしたので、ユニットバスの工事だけ先に施工することにしました。
タイル貼りのお風呂からユニットバスに変更するのに合わせて、給湯もLPガスからエコキュート給湯機に替えることになりました。
浴室の壁にあるリモコンのボタンを押すだけで、お湯はりから追い焚き、足し湯、湯温を下げるさし湯までしてくれますから大変便利になりました。
工事が終わって、今日からお風呂に入れることを報告した翌日に施主様に感想を求めたところ、「きのうは3回も入らせてもらいました。新しいお風呂は最高です」と大満足のご様子でした。
竣工 キッチン その2
新しいキッチンは、リクシルのアミィシリーズから横幅255㎝、奥行き65㎝、高さが85㎝のサイズに決まりました。
キッチンプランを決定するにあたっては、奥さまにショールームまで出向いてもらいました。アドバイザーのていねいな説明を参考にして、部材の実物サンプルを一つずつ確認しながら選びました。
設備や機器を選ぶときは、あとで後悔することのないようにショールームに行って実際に見たり、触れたりすることです。
ゆっくりと時間を掛けて選んだことで、奥さまお気に入りのカラー、デザインのキッチンが出来上がりました。
一番左の柱は、建物の強度を維持するためにどうしても残す必要がありました。
木造住宅の場合、強度を確保するため柱と柱の間隔は最大でも2間(約3.6m)とされています。
そこで、追加した3本の柱も天井の桁を支えるように立てました。支えが4本に増えたことで、以前より強度がアップしています。
竣工 キッチン その1
施主様にとって、キッチン廻りは改装工事の中でも特に重要な位置を占めています。キッチンの仕上がりの満足度の違いによって工事全体の評価にまで影響を及ぼします。
今回は事前に入念な打合せを何度も重ね、デザインやカラーを提示してその都度施主様の確認を取りながら進めてきたこともあって、仕上がりには大変満足されていました。
対面型は以前と同じですが、シンクの位置を壁側に移動させて、手前のテーブルを置くスペースを拡げました。
また、吊戸棚をなくして前面をオープン状態にしたことで、明るく開放的なキッチンに生まれ変わりました。
シンクのちょうど真上の天井には、LEDのダウンライトを二個取り付け、モダンでおしゃれな雰囲気を演出しています。
さらに、キッチン本体の反対側には、回りの壁と違うクロスを貼ることで、変化とアクセントを付けています。
竣工 多目的ルーム その2
部屋の西側の壁には床から天井近くまでバーが規則正しく並んでいます。
これが奥さまのリクエストにお応えして造作したこだわりの器具です。
増築する部屋にこの器具を取り付けたいというのが奥さまのたってのご要望でした。何度も打合せを重ねましたが、最終的にこのかたちに落ち着きました。
一番下のバーは腹筋運動をするためのもの。
つま先が入るように壁より10㎝手前のところにバーを固定しています。
二段目より上は、上半身の伸ばしや屈伸のときに支えとなるもの。
最上段の二本だけ木製のバーではなく、ステンレス鋼となっています。これを何に使うのかと言えば、いわゆるぶらさがり健康法です。
おとなが利用しても心配ないように強度には特に気を配りました。左右の鉄製の留め具は鉄工所に特注で製作してもらいました。
バーを取り付ける壁の下地も事前に補強材を入れて万全にしています。
ためしにご主人もぶらさがってみましたが、びくともしないと驚いていました。
竣工 多目的ルーム その1
ちょうど二ヶ月間を要して、増築と建物全体の内外装工事が当初の予定通りに無事終了しました。
増築した多目的ホールはドアや引き戸の建具から床材、壁・天井のクロスまでホワイトを基調にしています。
ただ、南側の一番面積の広い壁だけほかの壁と全く違うカラー、デザインのクロスを選んでアクセントを付けています。
奥様が最初に部屋全体を見たとき、「わー、ステキ。とても気に入った」と大変喜んで下さいました。
サッシ窓は東側がはき出し窓、北側はたてすべり出し窓を三ヶ所取り付けています。
三枚のたてすべり出し窓のうち真ん中の窓は開閉ができないフイックスタイプです。左右の窓は開け閉めが出来て、チェーン式の網戸も付いています。
サッシ窓にはウグイス色のロールスクリーンを取りつけ、部屋全体のイメージをトータルでコーディネートしています。
エコキュート給湯器のしくみ
エコキュートという言葉はもうすっかり定着してしまった感があります。
新築する際はもちろん、リフォーム工事でも多くのお客様がエコキュート給湯器を採用するようになりました。
この現場の施主様も今まではLPガスを熱源としていましたが、光熱費の高さにはずっと不満を抱えていたようです。
毎月の光熱費の差額を比較してみるとエコキュートの優位性が明らかになりますから、すぐに導入を決断されました。
お客様から「お湯をどうして沸かしているの?」という質問を受けます。
エコキュート給湯機は、形状がエアコンの室外機に似ているヒートポンプとお湯を貯めるタンクから構成されています。
ヒートポンプユニットが空気中の熱エネルギーを取り込み、圧縮してさらに高温化しますが、その熱を使ってタンクからの水を温めてお湯に換えます。
自然のエネルギーを利用してお湯を作ることからエコの名前を付けています。
地球に優しく、熱交換率に優れていることから今後も普及が進んでいくと予想されています。
エコカラット
玄関のスライドドアを開けて中に入ると、すぐ目に飛び込んでくるのがエコカラットの壁。
エコカラットは、天然の粘土鉱物など非常に多くの微細な孔を持つ原料を焼き上げて作った内装壁材です。
エコカラットの大きな特徴は、室内の湿度が上がるとこの微細な孔が湿気を吸収して湿度を下げ、逆に湿度が低くなると湿気を放出して湿度を調節する機能を持つことです。
梅雨の時季や冬場の乾燥期に室内の湿度を快適な状態に保ってくれます。
また、たばこ臭、ペット臭、トイレや生ゴミ臭など室内のイヤな臭いの原因物質を吸着して和らげる効果があります。
さらに、シックハウスの原因とされるホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物を吸着して空気をきれいにしてくれます。
このようにエコカラットには優れた特質がありますから、LDK、書斎、寝室、トイレなど室内のいたるところで使われようになってきました。
今回はアクセント壁として玄関正面に採用しました。
タイルと同じように表面の凹凸によって独特の風合いが醸し出され、玄関に高級感の漂う雰囲気を演出してくれます。
琉球畳
和室には手を入れずそのままのかたちで残しました。
ただ、新築時から24年が経過して内装も古くなっていますので、内装は新しくやり替えました。
障子とふすま、戸襖は貼り替え、古いたたみは処分して琉球畳に交換しました。
琉球畳は本来沖縄県で栽培されていた「七島イ」という植物から作った畳のことを言います。
でも現在は、畳表に使われている素材に関係なく、通常の半分サイズの正方形で縁がない畳を琉球畳と呼んでいます。
写真の畳は、素材が和紙で出来ています。和紙を一本ずつこより状にしてから編んでいますので目が非常に細かくなっています。
イグサと違って、変色しない、へこみができない、丈夫で長く使えるなどの特徴があります。
畳を交互に並べて市松模様をつくると、おしゃれで独特の雰囲気を醸し出してくれます。
二度目の正直
外回りの工事が終了して足場を解体すると、残るは建物内部の内装の仕上げだけ。
天井と壁はクロス仕上げとなりますが、既存建物の貼り替えを含むため、その長さは321メートルにもなります。
多目的ホールの天井に見える細いラインは、デザインのために作ったものです。
職人さんには作業に手間がかかると評判は良くありませんが、この意匠があるのとないのでは完成後の雰囲気が全然違ってきますから、手を抜くことはできません。
最近のクロスは種類やデザインが本当に豊富になりました。部屋の用途別はもちろんペット対応やマイナスイオン発生といったものまであります。
お客様によっては多すぎてどれを選んだから良いのかわからないので、いくつか候補をリストアップして下さいとお願いされることもよくあります。
今回トイレでミスが発生してしまいました。
ファクスで送ったクロスの品番の数字がかすれて読みにくくなり、業者さんが誤って発注したクロスを貼ってしまいました。
施主様に事情を報告して了解を得たうえで、間違って貼ったクロスをはがして下地を調整し、改めて本来の品番のクロスを貼り直しました。